ドリブルの練習方法
ドリブルの練習には何が出来るでしょうか。
ドリブルとはつまりボールを蹴りながら歩いたり走ったりすることですから、まず初めに歩きながらボールが足についてくるよう練習しましょう。
最初は足の内側(インサイド)を使ってボールを転がしてみましょう。
その次は両足を使って、同じようにインサイドでボールを蹴りながら歩いてみます。
慣れてきたら、少しずつ歩くスピードを上げていきます。
20-30m程度の距離でスタート地点とゴール地点を決めて、なるべく早くドリブルで通過できるか挑戦させてみましょう。
恐らくこの練習に慣れてくるころ、子供たちはボールをどんどん前に蹴りだすほうが早く走れることに気づいてくると思います。
では今度は、次は同じ距離を20回ボールをタッチするというようなボールタッチを増やさないといけないという制限を加えてみましょう。
その後、足の甲、足の裏を使ってドリブルする練習も行ってください。
前にあったと同じように最初は歩きながら、だんだん走りながらドリブルできるようにします。
出来るだけ両方の足を交互に使うように強調しましょう。
コーンを使ったドリブル練習
コーンか又はコーンに代わるものを置いて、ジグザグにドリブルしていく練習をしましょう。
最初は足のインサイドを使ったドリブルです。
ボールが遠くに離れてしまわないように気を付けるように声をかけましょう。
最初はゆっくりでも構いません。
ボールの軌道がコーンからそれないように、常にコントロールされていることが理想です。
その次は足のアウトサイドを使って同じようにやってみましょう。
すべてのタッチをアウトサイドで出来れば素晴らしいですが外から内側にターンするときにアウトサイドでボールをつくのは難しいかもしれませんので、それは指定しなくても構わないと思います。
その後、足の裏側でも同じようにやってみましょう。
次第にボールを蹴りながらターンすることに慣れてくると思いますので、だんだんスピードを上げるように促しましょう。
コーンをなるべく直線的に置くならスピードに乗ったドリブルの練習になります。
ターンも最短距離で抜けるとよいことを教えることが出来ます。
コーンをよりジグザグに置き、外側を回らないといけないという決め事をつけるなら、蛇行したドリブルの練習になります。
なるべくボールにたくさん触りながらターンするように励ましましょう。
ドリブルのステップ
インサイド、アウトサイド、足の裏をそれぞれ使いながらドリブルする練習は相手の重心を崩すドリブルをするために助けになります。
例えば、左足インサイドで一度ボールを右方向に転がし、体も右に移動しますが、次にもう一度左足インサイドでボールを右方向にはたくとき、軽く両足で跳ねるようにしてステップし同時にボールを右足に当てます。
そして同時にその右足を使って前方に前進するのです。
ボールの動きとしては90度の線を引くイメージといえると思います。
これらの練習には、相手をイメージすることが助けになりますので、ディフェンダーを立たせることができると思います。
さらにディフェンダー目線ではどのように見えるのでしょうか。
最初はボールの持ち手に対してディフェンダーは正面に立っています。
この場面で有利なのはディフェンスです。
右に行くにも左に行くにも対応しやすいからです。
持ち手は、ディフェンダーの足が届かない距離でボールを自身の右側へずらします。
ディフェンダーにとって、この時点ではまだ対応の余地は十分残されています。
むしろディフェンスとしては体を寄せてドリブルのコースを限定し、自由を奪ってボールを奪うかミスを誘いたいと思っています。
ところが次の動きがとても早くキレがある場合追いつかないのです。
ここがボールの持ち手が自身の右足にボールを当てて前に切れ込む場面です。
ディフェンダーは相手を斜め後ろから追いかけることになります。
子供たちがボールをコントロールすることに慣れてきたころに、ボールが足から離れたら、次にボールを触るまでの間に顔を上げて前を見ることも教えましょう。
そのようにルックアップを上手にできると一層上手にドリブル出来るようになるでしょう。