子どもが最初にボールを蹴るのはどんなキックでしょうか。
多くの人がトゥーキックではないでしょうか?
ではそれはなぜでしょう。
それは、人間は2足歩行で、つま先をまっすぐに向けて歩くからです。
つまり、歩行の延長で、自然とつま先が最初に出てボールをとらえるのです。
もし、人間がつま先を外側に向け、ガニ股歩きをするとしたら、最初に出るキックの種類は、インサイドキックかもしれません。
ジュニア年代では、骨格や筋肉が未完成なため、強く、遠くへ飛ばすキックができないのは仕方がありません。
ボールを蹴るポイントをしっかりとらえる必要があります。
この年代には、ロングフィードを要求するよりも、正しく、止なキックの方法を身につけさせることが大切すトレーニング方法としては、シュート練習が最も効果を発揮します。
子どもたちは、シュート練習が大好きです。
モチベーションを高めながらキックの練習をするためにも、シュート練習で楽しみながらボールをミートする方法を身につけさせることがポイントです。
最初は、止まっているボールをシュート、つぎに転がっているボールをシュート、さらには浮いたボールをシュートというように、子どもの年齢·レベルに合わせて難易度を変えていきます。
また、「つぎはインサイドキックだけ!」などシュートの種類を制限することにより、子どもの集中力を維持させれば、指導しやすくなるでしょう。
この年代で1番大切なことは、「しっかりとミートすること」だということを理解させてください。
サッカーの技術を言葉で、子どもたちに説明するのはとても難しいときもあります。
そういうときには、実際にコーチが見せることも必要です。
もし、コーチが見本を見せられない場合は、上手な選手を前に出し、デモンストレーションをさせたり、プロの選手の技術をビデオで見せたりするのも効果的です。