ポジションを決めることは難しい
これはプロチームとジュニアのチームとでは大きな違いが見られるところでしょう。
たとえばプロを例にあげるなコンバートしたのです。
理由は、まず彼が長身でヘディングが強 かったことと、彼の技術をより生かすためです。
最終ラインなら、中盤よりもフリーな状態でボールをさばくことができるようになります。
選手にとって、ポジションを変えられるのは抵抗を感じるかもしれません。
ここで大切なのは、その理由を子どもたちにしっかり伝えることです。
「コーチのエゴで自分のポジションが変えられた」と思われてはいけません。
子どもたちに好きなポジションをプレーさせることはよいことだと思います。
しかし、それだけでは無責任です。
1人ひとりのキャラクターをしっかり把握したうえで、最終的にその子のポジションを探してあげてください。
しかし残念ながら自分のやりたいポジションでプレーできないケースがよくあります。
ほかによい選手がいたり、ケガをしている選手のポジションを任されたりと、勝つための犠牲心や、どよこかで誰かが妥協せざるをえない場面が多く存在しています。
一方で皆さんがコーチをしているジュニア年代の場合は、まず選手たちのやりたいポジションをやらせてあげることが大切です。
もし、同じポジションに複数の選手が集まった場合は、時間や試合ごとに順番でプレーすればいいのです。
コーチとしてプラス思考で考えれば、希望するポジション以外をプレーさせることによって、その子の新たな才能を発見するかもしれません。
しかし、いくら子どもたちが自分の希望するポジションでプレーできたとしても、その子のサッカーにおける特徴や、体型、身体能力などを考慮して、よりその子に適したポジションを見つけることができるのなら、それはコーチとしてしっかり選手に伝えるべきでしょう。
それによ って、その子の才能が開花することも珍しいことではありません。